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教育と子どもの将来② ~日本人の賃金は安い?~

さて、今回は【教育と子どもの将来②】です。

12月12日(木)の日経新聞の1面です。
ちょっと要約しますね!




簡単に要約すると、日本企業からの給料よりも、同業の外国企業からの給料の方が高い、
という話です。
記事に出てくるのがIT関連なのですが、IT関連は特にそういう面が顕著かもしれないですね。

社会の教科書を見ると、
「どうしてユニクロなどの日本企業は中国やアジアに工場を作るの?」
「安くて豊富な労働力があるから」
なんて習いますけど、その対象が日本になりつつあるっていうことです。

記事に書いてありますが、感覚的には日本人の給料はシリコンバレーの半額だそうです。

もちろん、日本企業が決して技術で負けているワケではありません。
ただ、どうしても日本は「出る杭は打たれる」というか、「ひいきができない」というか、
そんな雰囲気も相まっている訳です。

例えば、同じような仕事をしていても、
日本なら年収500万円、アメリカなら年収1000万円だったらどうします?

もし自分がアメリカの会社の人事部にいたら、
優秀な日本人技術者をヘッドハンティングしまくります。
だって、高い技術を持っているのに、高い賃金が支払われていないんですから、
「え!?こんな優秀な人材が!?」って感じですよね。

記事の中にある文章ですが、
『安い日本人は世界でも人気だ。』の1文は衝撃でした。

当然日本企業も、優秀な人材を放出するわけにはいきません。
だから、日本もアメリカのように優秀な人材には高い給料を、という格差が生まれてきます。

同じ職場の同じ同期から、
はい、あなたは年収1500万円、
はい、あなたは年収500万円、
はい、あなたは年収300万円、
というように、同じ会社に就職したからと言って同じような給料にはならなくなるってことです。

日本人の感覚は年功序列が根深いですから、しばしば「〇〇社に就職できた」の時点で、
「将来安泰!」なんて感覚になります。
年功序列制度が崩れてきた、なんて言われて久しいですけど、
本当の意味での年功序列が崩れてくるのは、まさにここからかもしれません。

別にIT産業に就職せよ、と伝えたいわけではありません。
興味があるなら、ぜひ就職して欲しいですし、興味がないなら無理に勧めません。
今はIT産業が上記のようになっている、というだけで、
今後は他業種でも同様になりかねないですからね。
なぜなら「IT企業の方が高い給料が得られる」なんてことになったら、
優秀な人材がみんなIT企業に流れてしまうからです。

さて、そんな社会情勢を踏まえて、私たちは子どもたちに何を伝えていけばよいか。

まず1つは、やはり勉強の重要性。
ITなんて特に顕著ですが、新しい技術、新しい知識が日進月歩でどんどん革新していきます。
だから、本当に「勉強し続ける」ことが重要になってきています。
それも「教える人がいない状態での学習」です。
こんなの教わっていない、なんていうのは当たり前です。
なぜなら最先端のことを学ばないといけないのですから。
時には、自分自身が新しいものを生み出していかなければならないのですから。
中学・高校を通して、「何をどう学ぶべきか」を身につけて欲しいです。

今だって働いている以上は、新しい勉強をしなければならないですし、
会社によっては資格を取ること、社内試験を受けることを求められることが多いですけど、
恐らく、今の小中学生の世代は、
僕の世代以上に「学習」と「仕事」の結びつきが強くなっていると思います。

もう1つが「何を学ぶべきか」です。
前回も書きましたが、5教科という枠組みを1つ外れた学びも必要です。
これまでは、5教科で良い点数を取り、周りと同じように頑張って周りと同じ方向で努力すれば、
成功がある程度は担保されていたと思います。
もちろん、5教科の学びが不必要と言っているワケではありませんし、
軽視しているワケでもありませんが、
「5教科だけ頑張っていればOK!」とは言えないなぁという話です。
周りが与えてくれた学習を効率よくこなすことも大事ですが、
それこそAIに乗っ取られてしまう仕事です。
5教科という枠組みを、もう一歩高いところから見て、
子どもたちが何に熱中していくのかを見つめていく必要があると思います。

ちょっと前までは、周りと同じような方向性で努力していけば、
低いリスクで安定を得ることができてきました。
ただ、今はちょっとそれが変わりつつあると感じています。

1つ注意して欲しいのは、決して未来の日本がお先真っ暗、というワケではありません。
むしろ、そんなことは起きないと思っています。
何だかんだ、日本の行政ってすごいですからね。
ただ、注意すべきは、ルールが変わっている、ということです。
「周りに合わせて行動すれば、とりあえず上手くいく」
だったのが、
「周りに合わせて行動していると、流れに乗り遅れる」
になりかねないと感じています。

ひと昔前には存在しなかったYouTuberが、今では1億円稼げているように、
明日になったらGoogleの契約ルールが変更になって、
1億円稼いでいたYouTuberのお金がゼロになる可能性があるように、
世の中の当たり前が本当に毎日変わりつつあります。
保護者の皆さんの世代や私の世代で通用していた常識が通用しなくなる可能性があります。
それを踏まえて、やはりただの詰め込み教育ではなく、
自分で考える力を養い、自分で解決できる、自分で自分を育てられる人になって欲しいなぁと、
昔以上に感じるようになっています。

私自身も、子どもたちが将来の進路や方向性に悩んだときに、
「じゃあこういう方向性も探ってみては?」とアドバイスできるように、勉強していきます。



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