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教育と子どもの将来①

今回は、【教育と子どもの将来①】というテーマで書こうかなと思います。

将来の進路って、私はやっぱり子ども自身が決めていくべきだと思うんです。
行き詰まったときに、「だってお父さん、お母さんがそうしろって言うから僕もそうしたんだ!」
っていう「逃げ口上を言わせない」っていう意味もあるんですけど、
それより何より、自分の将来は自分で切り開ける人になって欲しいなと思うからです。

ただ、中学生に「将来のことを見据えた進路を」なんて言っても仕方がありません。
私たち大人が、ある程度は日本や世界の将来を考えて、
「こういう勉強って、人生にとってプラスだと思うよ」なんて話をしてあげることも
できるんじゃないかなって思うんです。
定期テストの点数を上げることも大事ですが、
点数が勉強の最終目標にならないようにしてあげることも、私たち大人の大事な役目です。

というワケで、保護者の皆さま、私と一緒に勉強していきましょう!というコンセプトです。



前もどこかで伝えましたが、私は経済学部出身です。
経済学部っていうと、お金お金っていうイメージがあるかもしれませんが、
実際はそうではありません。
「経済」っていう言葉は「経世済民(けいせいさいみん)」という言葉が元になっており、
平たく言えば、「経済っていうのは、世の中を平和にしていくもの」ってことなんです。
お金というものを通して、より良い社会をつくるには何をどうするべきかを研究することです。

ぜひとも、経済の面白さも知ってもらえたらな、なんてことも考えています。

私は職業柄、子どもたちに将来の職業なんかを話する機会があります。

皆さんも自分のお子さんに対して「将来は何になるんだろう」って期待しますよね。

ワクワクする反面、子どもたちが将来、
就職する、会社を興す、俳優になる、漫画家になる、ミュージシャンになる、
なんて道を歩もうとしたときに、
「お給料はどのくらい?」
「それで食べていけるの?」
なんて心配は尽きません。
かと言って、みんながみんな、ビビッてチャレンジしない国になっちゃったら、
それこそ日本という国は経済的に衰えてしまって、
私たちの子どもや孫の世代が安心して生活できない国になっちゃいますからね!

不安は何からくるかと言うと、情報不足から来ます。
「お笑い芸人になりたい」なんて言ったら、身近にお笑い芸人がいる人が少ないため、
「お笑い芸人なんて食べていけない人でいっぱいよ!」って言うしかありません。
でも、実際はお笑いで生活している人も沢山います。
結局「よく分からないから不安」なんですよね。

その不安を無くすためには、
いろんなジャンルのいろんな情報を頭の片隅に入れておくことかなって思います。


さてさて、ようやく本日の本題!
では次の記事を読んで下さい! ウソです。細かすぎて読めませんね(;'∀')
あとで要約します。
2019年12月8日の日経新聞の1面です。






簡単に言うと、
●日本は「博士」まで取る人が他国に比べて少ない!
●他国は「博士」を取る人が増えているのに対して、日本だけが減少。

そうすると日本は今、どうなっているかというと、
「他国に比べて、低学歴化」しているっていう状況です。

さて、今、世界を動かしている企業と言ってパッと頭に思い浮かべるのはどこでしょう。
よくニュースで言われているのが、
Google
Apple
Facbook
Amazon
頭文字をとって「GAFA」と呼ばれる企業ですかね。

もちろん、トヨタ自動車をはじめ、
各業界で世界トップシェアを誇る日本企業もたくさんありますから、
「日本が負けている」っていう認識はさほど無いと思うのですが、
「今の日本は、世界に負けていない!」って言うだけで、
未来の日本は果たしてどうなんでしょう。
10年後、20年後、30年後、40年後の日本を作るのは今の小中学生の世代ですからね!

さて、そうなったときに日本の国際競争力はどれだけあるんでしょう。
そんなのは未来になってみないと分かりませんが、
今、現在の準備はどれだけ整っているんでしょう。

で、その準備として「教育」は本当に大事だと思うんです。
日本の教育って、中学・高校までは5教科の総合点数が高い人が「優秀」とみなされがちなので、
「社会は50点だけど、数学は100点!」っていう子が
「社会も数学も80点」っていう子より1つ下げて評価されがちです。
もちろん、どちらも個性ですから、1点突破することも実力ですし、
総合力で突破することも実力です。

で、これからの日本に必要なことは「社会は50点だけど、数学は100点!」って言う子にも、
きちんと正当な評価を与えていくべきだと思うのです。

「博士を取る」ってことは、本当に研究が好きでその分野が大好きじゃないと務まりません。

「バランスよく何でも好きですー」っていう人が求められることも沢山ありますし、
「理科の興味だけは、誰にも負けませんよ!」っていう人もいていいんです。

とは言っても、高校入試は5教科の総合点数で決まりますからね。
社会50点、数学100点よりも、両方80点の子が受かります。

だから、それが今の受験制度の限界なんです。
受験制度を超えて、自分の子どもが将来、どの分野で輝くのか。
その評価を下すのは高校じゃなくていいと思っています。

もちろん、高校受験のために「社会が苦手なら、頑張って克服しよう!」というのも
とても大事なワケですから、
決して「社会50点、数学100点がGOOD!」なんていうワケではないです。

ただ、受験というのは飽くまで物差しの1つに過ぎません。
受験に向けて努力すること、合格できるように勉強すること、苦手を克服することは大事ですが、
最初にも言った通り、点数や成績、志望校合格が勉強の目標になってしまう子って、
受験が終わった途端に目標を失うんです。
今の日本の大学生って、大学に入ることが目標だった子が多いですから、
海外に比べて勉強にアクティブなタイプが少ないって言われてますよね!

新聞の記事にあった、博士をとる人が減っているというのは、まさにその象徴かと思います。

5教科を総合的に伸ばすことも大事ですし、受験に向けて努力することも大事。
もちろん、それを「軽視しても良い」と言っているワケではありません。
ただ、今の受験制度だけでは子どもたちを正当に評価する基準が弱いのです。
子どもの可能性を正しく掴むだけの基準ではないことが多いんです。

だから、5教科の出来・不出来に加えて、それを超えたもう1つ大きな視点で、
子どもたちの成長を見つめることが超大事だと思います。

誰もが「博士課程まで進めて」っていう必要は無いと思いますが、
日本の経済をより成長させていくためには、
どれだけ研究に人材とお金と時間を注げるかですからね。

そのための基盤として「教育」っていうものを、
私たち大人が、もう1つ大きな視点で見つめる必要があるんじゃないかな、と感じました。



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