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成績UPの鉄則

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『ご褒美』は本当に成績を伸ばすのか。

ご家族で勉強の話になると、十中八九出てくるのが、このご褒美問題。

ちょっと前に、『「学力」の経済学』という本が話題になりました。
https://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E5%AD%A6%E5%8A%9B%E3%80%8D%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6-%E4%B8%AD%E5%AE%A4-%E7%89%A7%E5%AD%90/dp/4799316850

私も読みましたが、内容を搔い摘むと、
「ご褒美がある方が、子どもは努力し、成績は上がる」
というもの。

確かに、私も経験ありますし、
塾内でも「今回のテストで〇〇位以上になったら新しいゲーム買ってもらえるんだ!!」
と息巻いている生徒もいます。
実際にそれが頑張るきっかけになっている子もいますしね。

でもちょっと待ってください。
そんな単純なものでしょうかね。
この文章を読んでいるお父様・お母様。
お仕事を頑張る理由って、本当にお金のためですか?
特にお母様。
「今日の夕食、何しようかしら。
 明日はテストだから、今日は〇〇の好きな和風ハンバーグにしてあげようかしら」
なんて考えるときって、
お給料、1円も発生してませんけど、
何かご褒美を期待している訳じゃないですけど、
でも頑張ってしまいますよね!?


さて、ここであるアメリカでの実験をお伝えします。
ある研究者は、100人の被験者を集めます。
50人のAグループと、50人のBグループに分けて、
ある単純作業をしてもらいました。
Aグループには、
「早く終わった人にはボーナスを、
 特に1番に終わった人には豪華プレゼント!」と伝え、
Bグループには、
「皆さんの作業を記録するための実験ですので、
できるだけ早く頑張って下さいね」と伝えました。

つまり、Aグループにはご褒美を用意して、
Bグループにはご褒美を用意しなかったんです。
そしてABの平均タイムを計測しました。
さぁ、Aグループ、Bグループ、どちらが勝ちますかね・・・?


Aグループが勝つと思うでしょう?
それがね・・・
実は・・・
結果は・・・


Aグループの圧勝でした(笑)




なんだよ!期待させて!!
やっぱりご褒美ある方が、結果としていいじゃないか!!
とお思いでしょうが、ちょっと待って。

お子さんに「問題文はちゃんと読みなさい」って言ってますよね!!
さぁ、ここからです。




先ほどの文章をもう一度読んで欲しいんですが、

「50人のAグループと、50人のBグループに分けて、
 ある単純作業をしてもらいました。」

これです!単純作業なんですよ。

この科学者は、実験を続けます。
今度は『思考力を問う問題』で同じようにABグループに分けて実験しました。
すると今度は・・・
Bグループの圧勝でした!

頭を使うクリエイティブな作業については、
「ご褒美」という意識が視野を狭めてしまうのですね!
ちなみに、この実験、50年ほど前に考えられて以後、定期的に繰り返し実験されていますが、
毎回同じ結果なようです。

さぁ、ここで考えましょう!
勉強とご褒美について。

勉強でご褒美が効果的なのは、単純作業までってことです。
ってことは、
〇 英単語を覚える
〇 基本的な計算問題の練習をする
〇 漢字を覚える
こういう、地道ですけど思考力は不要(若干の工夫は必要ですけどね)な作業は、
ご褒美が有効ってことです。

で一方、頭を使って考えさせるような問題を解くときは、ご褒美は意味がない。

じゃあどうすんのよ。
ご褒美なしでは頑張らないでしょ。

いえいえ。先ほどの和風ハンバーグを思い出して下さい。
ご褒美なくても頑張れるんですって。人は。
ただ、興味を持てるかどうか、楽しめるかどうか、が重要です。

和風ハンバーグ作って!ってお願いされたときと、
「今日は和風ハンバーグにしたら、喜んでくれるんじゃないかしら!」って思って作ったとき。
同じ和風ハンバーグでも、きっと味は違うと思いますよ!

さて、ここで勉強を好きにさせるポイント。
まずは基礎ができていないと、勉強が好きになる子なんてマジでいません。
基礎が怪しいならば、まずは基礎問題を徹底させることです。

さて、基礎ができたらどうするか。
ここからがウチの塾でずっと言い続けている、これなんです。
「自分で自分を伸ばせるように、考えてみなさい」

先日の記事でも書きました。
(「分かりやすい解説」は何歳までで卒業すべきか)
いつまでも誰かに教わろう、っていう意識を持っていると、
それはクリエイティブな発想にはなりませんから、
絶対に成績は伸び止まって、どこかでつまずくんですよ。
(そういう子のほぼ100%が学校や周りの環境のせいにします)

「グーグルの20%ルール」ってご存知ですか?
グーグルでは、労働時間の20%は自由時間なんです。
決められた仕事ではなく、自分が必要だと感じた仕事をするんです。

勉強も仕事も、言われたことだけやるなんて、つまらないし意味がない。
そんなの、一番初めにAIに乗っ取られる仕事でしょうからね。

子どものやる気を出させるのって、死ぬほど苦労します。
申し訳ないですけど、ナントカスイッチみたいに、簡単に火が付くものではない。
だからこそ、私がいつも言っている、
「生徒×保護者×塾」の三人四脚が一番大事だと思っています。


さぁ、今日は大事なことをたくさん伝えている気がします。
困ったことがあったら、メールにてご相談下さい。
info@zissen.com

PCの方は、画面右下の、お問い合せのページからでもOKですよ!



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