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成績UPの鉄則 成績を伸ばす鉄則

成績を伸ばしたいなら...

[今日の記事は中高生向けです]
皆さん、こんにちは!塾長の小関です。

今回のテーマ。
成績を確実に、そしてできる限り負担を減らして伸ばしていきたいなら、

僕の中で答えは決まっています。
一番大切にすべきことは「丸付け」です。
成績が伸び悩む子の1000%が丸付けが雑。
丸付けにどれだけ命を懸けて取り組めるかが、成績UP一番のミッションだと思ってください。

特に気を付けて欲しいのが「丸付けを頑張れている」の勉強をしている方。

見つけるのは僕からしたら超簡単です。
なぜならみんな、同じことを言うからです。
それは「解説読んだら分かりました!」

もちろん、解説を読んでわかることもあるでしょう。
でもすべての問題を解説を読むだけで理解できるのであれば、学年トップは間違いないと思います。
解説を読むことですべてを理解できるのであれば、テストの前に解説をすべて読んで100点をとれるはずですからね!
でも実際はそれができる人なんて存在しないわけで…いやするかもしれないけど、そしたら多分ニュースに出るレベルの天才児です。

やはり、というか当然のことながら学年上位を取る人こそしっかり質問をしてくれます。

同じ問題を解かせて、どうだった?と聞くと、
90点、100点を取る子は「これとこれが分からなくて」と必ず質問が出てきます。
たとえ100点でも質問が出るんです。
一方、平均点くらいの子に聞くと「大丈夫です」

そんなわけはありませんね!

でも実際にはこれが起きてしまっています。

では質問が出てこない子はやる気がないんでしょうか?それとも性格の問題?
違うんです。
やる気の問題でも、その子の気持ちの問題でもありません。

自分が掴めていること、掴めていないことを分別することができる力を『メタ認知』と言います。
このメタ認知の力を、今までちゃんと育んできたかどうか、がとても重要。
質問ができるということは、メタ認知をしっかりと育んできた証拠だと思います

ではメタ認知、どうやったら伸ばすことができるのか。

それは
●作業問題ができるだけで満足しない
●ちょうどよい問題を解く
だと思います。

作業問題は、計算練習がイメージしやすいかも。
計算方法さえ分かってしまえば、頭を使わずに答えが出せてしまう問題です。
例えば、4839÷13という計算をするときに、
いちいち「4893個のキャンディーを13人に分けるって意味だから」なんて問題をイメージする人は少ないと思います。
※ちなみについイメージしちゃうんですけど!っていう人はメタ認知の力が長けている人だと思います。

これが学習のメインになってしまうと、メタ認知が身に付きません。
作業としては速くなりますが、学年が上がったり、中学・高校に進んでいくうち年々苦しくなると思います。
社会などでも、なんでも「丸暗記」で戦おうとすると苦労しますからね。

ですので、やはり2つ目のポイントの、
『丁度よい問題を解く』というのが重要だと思います。
要は『考えて解く』ということを習慣にすることですね!

頭を使って解く問題をやらせようとすると「イライラし始めるんです」っていう話もありますが、
それはやはり問題がちょうどよくない結果かと思います。

解けた瞬間の「頭を使うって気持ちいい!!」をたくさん経験させることがメタ認知を伸ばすポイントだと考えています。


『理解』が先か『思考』が先か

効率よく勉強を進めていく上で、私はよく子どもたちに「答え見ちゃえ」って言います。

それを言うと「え?いいの!?」っていう顔をされます。
彼ら、彼女らの中では「カンニングじゃない?」っていう感覚があるんでしょうね!

私の中ではテスト中のカンニングはもちろんアウトですが、
練習中はカンニングがOK、それよりも理解を深めることが大事だと思うからです。
もちろん、赤ペンで答えを写して「はい、終わりました!」は意味がありませんよ!

私が子どもたちに到達して欲しいな、と考えていることは、
『理解を深めること』『納得して、あ!そうか、となってもらうこと』です。

さて、ここで皆さんに考えて欲しいことがあります。
『理解を深める』がゴールだとしたら、
どうやってそのゴールに向かいます?

方法は主に2つあると思います。
① 我々に質問して解説をきく
② 教科書や解答の解説を読んで理解する


私の目標としては、できるだけ②を達成してもらいたいと思っています。
なぜなら、①よりも②の方が学習としては高度だから。
そして、②ができるようになれば、家でも自分で学びを深めることができるから、です。

もちろん、すべての勉強が②になることって難しく、
②の学習が基本となっていて、それでも理解できない部分を①として質問する、というのが理想です。

だって、会社でも何でも、
たいして調べもせずに「これなんすか?」って質問する人はきっと、求められる人材ではありません。

答えを見て調べる。
これも1つの実力なのだと考えています。

とは言え、「答え見ていいぞー」のまま放置してしまうと、
子どもたちは浅ーーーーーーい勉強をし始めます。

そこがやはり指導のポイントで、
生徒に自分で調べさせた後にきちんと理解の深さを確認することが重要です。

もう1つ「答えを見ていいぞ勉強」の弊害としては、
自分で『思考』をしなくなります。

解答に書いてある解き方は、中学の教科書レベルであれば、
確かに最短ルートであり、ぜひとも覚えて欲しい解き方なのですが、
自分が導き出した「はみ出した考え方」が身に付きません。

「はみ出した考え方」というのは、教科書通りでない、オーソドックスではない独自の解き方で、
正直、ある程度のレベルまではそんなものは無くても成績は上がります。
ただ、上位3%くらいを狙っていくのであれば、
私はその「はみ出した考え方」ができない子は、率直に言ってとても弱いと思う。
ある程度以上を目指すのであれば、その「はみ出した考え方」は必須だと考えています。

だから、私は子どもたちに「答え見ちゃえ見ちゃえ」って言う一方で、
「ちょい待ち!まだ答え見ないで、もうちょい悩んでみて~」と言うこともあります。
何を基準に、と言われると難しいですが、
解き方のルートが複数見えるときですかね。

歴史の人物名が分からなかったら、
答えを見せちゃったり教科書読ませちゃった方が速くて理解も深まりますが、
資料の読み取り系でしたら、考えさせるメリットはデカいです。
とは言え、それも生徒によりけりですね~。
同じ問題が出てきても、同じ指示を出すとは限らないです。

答え見ちゃえ、なのか、
もうちょい悩んでみ、なのか、
今日は飛ばしてもう少し理解が深まったら再挑戦しようぜ、なのか。

勉強は理解を深めることがとても大事で、それが一番の目標だと考えていますが、
単純に理解を深められる解説をたくさん受ければいいワケではないし、
かと言って、思考してばかりだととにかく進みが遅くて学びが鈍くなります。

そのあたりの匙加減がとても難しいところですよね。
こういうのを考えると、やっぱり教育に関してAIには無理だろうな…と思います。
基礎を固める意味ではAIは有効ですが、先ほど述べたような、
はみ出した思考をさせることは、機微な判断力が必要だと思いました。

とは言えAIももう少し発達して僕のイメージ通りのものができたら相当便利ですからね!
最終的にはAI共存できる塾になっていけたらな、と思います。

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