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「分かりやすい解説」は何歳までに卒業すべきか

私が中学時代に通っていた塾は、英語専門の塾でした。
その塾は、決して大きな塾ではない、どころか、
一学年10人程度の小さな個人塾。
先生は一人だけで、当時70歳くらいのおじいちゃん先生。
ときに厳しく、ときに優しく、とても人情味あふれる素敵な先生でした。

中学3年生の冬、もうすぐ受験を迎える時期に、
私の同級生の1人が、先生に聞きました。

「先生、この塾って中学生で終わりなんですよね?
 高校ってやってくれないんですか?」


それに対して、先生はこう答えました。

「何言ってるんだ!
 高校生にもなって、たかだか英語で人に頼るつもりか!?
 何のために高校生になるんだ!
 自分でやらなきゃ、そんなのは勉強とは言えない!!」


厳しいですね。
でも私は、これが本当に信実だと思っています。
正直、今の仙台の学習環境が整いすぎていて、
「自分で勉強する」という感覚があまりに乏しい。
でも、はっきり言って「自分で勉強する」という感覚なしに、高校で成績が伸びるとも思えませんから。

塾でも何度も何度も口を酸っぱくして伝えている、
「自分で勉強する覚悟が無ければ、高校の勉強はついていけない」って話の原点は、
私の中学時代の塾の先生なのです。

もう一つ、お伝えしたいことが。
実は私の高校時代、山形出身なのですが、
当時山形に、高校生向けの塾なんてそもそもなかったんです(笑)
ですから、私の同級生で「高校時代は塾に行ってた」なんて子は、
申し訳ないですけど1人もいません。
高校3年生の夏休みに「〇〇が仙台の塾の夏期講習に行ったらしいぞ!」なんて噂になるくらいですよ!
(しかもそれはただの噂で、本人に聞いたら行っていないそうでした)

でもですね、ちょっと自慢ぽくなって申し訳ないんですけど、
私たちの学年は、模試の平均点が公立高校の中で全国1位になるなど、
結構成績が良かったのです。

そんな経験から、今、教える立場になって思ったことは、
やはりあの、おじいちゃん先生が教えてくれたことです。


そう考えると、勉強の仕方って色々考えさせられます。
最近の問題集なり、解説書なり、塾の授業って、
「わかりやすさ」ばかりを謳っていますけど、
それって、言い方を悪く言えば離乳食ですよね。
柔らかく噛み砕いたものを、食べさせてあげるからハイ、口開けて、って感じです。

でも、本当に強くなるときって、離乳食の解説を聞いたときではなく、
噛み応えのある問題を、何とかして自分の力で解いてやろう!って
頑張り抜いたときなんじゃないかって思います。

もちろん、丁寧な解説、分かりやすい解説っていうのは心がけていますが、
生徒一人ひとりを見つめていくと、
やはりそれぞれ、どっかのタイミングで、
その『離乳食解説』 から卒業してあげなければならないんですよ。

先ほども書きましたが、
『分かりやすい』 があまりにも 『なんの疑いもない正義』 かのようになっていることに、
少々疑問を感じます。
もちろん、分かりやすさは大事ですけどね!!!

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