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結果を見るか、過程を見るか。
日本は決勝まで進んだものの、惜しくもカタールに負けてしまい準優勝でした。
なんていうサッカーの話題から入ったものの、
実は私、サッカーはあまり興味がありません。
見るのは嫌いじゃない、というか、何となく盛り上がるのは好きなので、
サッカーに詳しい友だちなどと一緒に観戦して、いろいろ解説してもらいながら、
選手の特徴やプレーの良し悪しを教えてもらいながら見るのは結構好きです。
とは言え、ワールドカップのときは結構注目してみていましたが、
今回のアジア杯はほとんどニュースでしか見ていませんでした。
決勝のカタール戦も例にもれず、ニュースでのみ結果を知りました。
翌日塾に来たとき、小川先生が「昨日のカタール戦、見ました!?」と聞いてきたので、
「まぁ、結果くらいは」みたいな返事をしたんです。
すると小川先生はこう言いました。
「いやー、日本のサッカー凄かったですね!
後半しか見られなかったですけど、凄い成長してますね~!!」
小川先生は小・中とサッカーをやっていて、今もサッカー大好き。
ワールドカップのときは、いろいろと解説をしてもらいました。
「どの辺が成長してるの?」と訊ねると、
「パスの出し方が全然、昔の日本のサッカーと違いますよ~!
あんなプレーでチャンスを作れるようになったなんて、凄い成長だと思います!!」
という感じで、いろいろと説明してくれました。
それまで僕は「なぁんだ、日本、カタールに負けちゃったんだ。大した事ないんかな?」
くらいのイメージでした。正直。ホント、失礼ながら。
でも小川先生の解説を聞いて、
「確かに僕が中学校くらいのときに見ていたサッカーと、今のサッカーって違うなぁ…」
って気付かされました。
この話で感じたことは、
「結果だけ見たところで『成長』なんて分からんな」ってことです。
よく「結果がすべて」とか「結果が悪かったら意味がない」なんて言葉を使うことがありますが、
今回の僕のサッカーと一緒ですよ。
結果しか見ないのは、興味がないだけです。
過程や結果を評価するだけの知識がないだけです。
簡単ですよね、結果だけ見るなんて。5秒で済みますから。
一方、『成長の過程を見る』ってことは、ずーーーっと注目し続けないといけないし、
ずっと注目するって難しく、根気のいることですからね。
本当の本当に過程をしっかりと見続けた上ならば「結果がすべて」なんて言葉は出てきませんし、
もしもその上で「結果がすべて」という評価を下したとしたら、その言葉の重みは違います。
きっとプレイヤーにも気持ちが伝わると思います。
よく試合で負けてしまったスポーツ選手などが試合の後のインタビューで言いますよね。
「でもまぁ、結果がすべてなので…」
もちろん、選手たちは厳しいプロの世界にいますから、その言葉が出てきて当然です。
でも、恐らくその近くでずーっとサポートしてきた人たちは、そうは思わないでしょう。
さて、この話は当然子どもたちにも通じます。
何度も訴えていますが、子どもたちの成長を本当に願うなら、成長を見逃さないことです。
そのためには、常に子どもたちに注目していないと分からない。
子どもたちの成長に気付かない、なんていうのはサポーター失格ですからね!
一気に子どもたちは100点が取れる訳じゃない。
一回もミスせずに階段をのぼるように成長するわけじゃない。
どんなに成長する企業だって、波があり、それを乗り越えながら大きくなります。
どんなスゴイ選手だって、波やスランプを乗り越えてスゴイプレーができるようになります。
結果ばかり見られていた選手が大成するワケないんです。
失敗しない人なんてこの世にいないんですから。
子どもの評価ってムズカシイですけど、根気が要りますけど、
それが子どもたちの成長には、とても大切だと改めて思いました。
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(せんだい学習塾) 2019年2月 4日 23:22
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