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成績UPの鉄則

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やっぱり二高は面白い!

先日、こんなことがありました。

二高生と数学の模試の話をしていました。

 私 「選択問題、三角比(サイン、コサイン、タンジェント)じゃなくて他の解いたんだね。」
二高生「はい。ってか、まだ習ってないんですよ。」
 私 「あ、そーなんだ」

学校の先生によって、数学は教える順番を変えることがよくありますから、
今年の二高は他の単元を先に指導したのでしょうね。
別に、三角比を教わる順番が遅かっただけです。

面白いのはココから。
その日から、わずか3日後。

二高生「すみません…、この問題、わかんないんですけど」
 私 「どれどれ。おぉ…。おお?
    え?これ、三角比の入試レベルの問題じゃん(笑)
二高生「はい。三角比ですけど…え?マジですか?そんな難しい問題ですか?
    あ、ホントだ。正答率2%って書いてある」
 私 「これ、もしかして宿題?」
二高生「まぁ、そんなもんです」

「三角比はまだ習っていない」っていう話は、3日前の夜にしたので、
実質、わずか2日しか経っていないのに受験レベルの問題が宿題に出るんですね(笑)

そんで解説しましたが、
 私 「この公式って習った?」
二高生「うーん、やったかな。見た気もしますけど…」
 私 「教科書に載ってるレベルの公式よ?」
二高生「いやー、教科書見たことないんで(笑)」

うんうん。二高は例年、教科書開かないんですよ。
もちろん、教科書内容は自学しとけって話です。

すごいでしょ?


でも、私はこの感覚が、大学進学の上で本当に必要だと思います。
1から10まで学校で教えてもらえる、って思ったら絶対に大学受験は失敗します。

受験のことだけ考えたとしても、学校ですべてを教えきることは時間的に不可能ですから。
塾に来たって、全部は絶対にムリ。
自分でやらないと絶対にムリ。
もちろん、大学のレベルを下げてしまえば可能ですけどね。
二高生が目指すレベルの勉強を考えると、
絶対にすべてを教わるなんてムリなんですよ。

だから中途半端に学校で教えないで、
「自分で努力しないと掴めない」ってレベルからスタートするんです。


でもこれって、社会に出てからも実は大事なことで、
社会の中の話なんて、教わることなんてごく一部ですよ。
お父様、お母様ならわかると思いますが、
「教わってないからできませーん」ってばかり言っている部下は、
「あかんなぁ…」って思いますよね?

まぁ、もちろん、学歴だけでそういう話ができる訳ではありませんが、
教育の中にもその一端があるかどうか、っていうのは本当に大事な部分だと思います。

自分で考える。
自分で工夫する。
自分の力で受験に勝つ。
自分の力で道を切り拓く。

そういうことができる人が、これからの社会で求められているんだよ、
っていう、数学の先生からのメッセージだと感じました。

にしても、二高の数学の先生の書くコラム、めちゃめちゃ面白いんですよ。
宿題にくっついているコラムなんですけど、
ファンレターを書きたくなるくらい面白い!

良い先生に巡り合えることって、子どもたちにとって本当に幸せだと思います。



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